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本 : My Favorite!

  • 磯田道史: 武士の家計簿

真空管オーディオ

2022年7月24日 (日)

【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #1B 導電スポンジマットを30cmフルサイズ化!

#1 レコードプレーヤーのゴムマット⇒導電スポンジに交換 の
最後で

「 30cmが取れる導電スポンジも探してみようと思います。」

と予告していたモノが見つかったので、導電スポンジマットを
30cmフルサイズ化しました。 使ったのは、サンワサプライか
ら出ている 導電スポンジ TK-P2N2 。
Img_021x
これでも残念ながら縦横の両方が30cmではなく A4サイズなの
で、2枚継ぎ足しで30cmフルサイズ化にしました。
Img_0213s
合わせるとこんな感じです。
Img_0214s
素材が非常に軽いので、真円度が多少悪くても慣性モーメント
に影響して回転ムラを生じることは無さそうです (逆に慣性モー
メントが減って、回転制御を滑らかにする効果が減少するかも、
ですが) 。 ターンテーブルに載せて完成です。
Img_0216s
テスターで測ってみると PL-340の場合、ターンテーブルがグラ
ンドには落ちていないようなので、どこまでの効果が期待でき
るのでしょうか? 最低限、マット自体にホコリが吸着すること
は防げると思いますが。

 

2022年7月 4日 (月)

【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #2B 導電袋溶着用シーラーを改良!

#2 電子部品用導電袋をレコードの保管に! でご紹介した自作
の "300mmシーラー" ですが、ニクロム線ができるだけ直線
を保つよう工夫はしたのですが、経時変化でニクロム線自体が
伸びてきたようで、溶着部が直線からズレて曲がるようになっ
てしまいました。 そこで、ニクロム線に常に適度なテンション
を加えるよう改造しました。

表側 ↓
Img_0175s
はほとんど変わりませんが、
裏側 ↓
Img_0176s
で、ゴムバンドを使って (強過ぎると切れてしまう!) ニクロム
線の両端を引っ張り、テンションを与えるようにしました。
テンションはゴムバンドの長さ・本数で調節します。ニクロム
線とゴムバンドを結び付けるために、ニクロム線の端に細い真
鍮パイプを圧着し、それに真鍮製のフックをハンダ付けしてあ
ります (反対側も同様) 。
Img_0179s
これで溶着すると、今のところキレイな直線で溶着できていま
す。 これなら時間が経っても大丈夫かな?

2022年7月 1日 (金)

【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #2 電子部品用導電袋をレコードの保管に!

前回の "#1 レコードプレーヤーのゴムマット⇒導電スポンジに
交換"
 で 静電気対策を一生懸命考えていたら 新たなアイデアが
沸いてきました。 静電気の発生が懸念されるもう一つの場面
は、LPレコードをアルバムジャケットから、そして更に半透
明のスリーブ (多分ポリプロピレン製) から取り出す時ですね。
このスリーブに導電材でできた袋を使えば効果的なのではない
でしょうか?

本格的導電袋と言えば、プリント基板用に良く見かける銀色の
アルミ・シールド袋ですが、これは地厚だし柔軟性に欠けま
す。 価格も気になります。 で もう少し簡易的なものに、水色
(ピンク色もある) の、導電材入りポリエチレン袋があります。
こちらはそこそこの透明度で中身も見えるし、柔かく、レコー
ド用にベストマッチでは? (これも私が検索した範囲では前例
は見つかりませんでした ← 探すのが下手?)

 注)レコード用インナースリーブにも "帯電防止"と銘打った
   モノがあるが、ほとんどが 界面活性剤入り or 塗布 の
   タイプで、効果が環境湿度依存 (冬は低下) & 有寿命。

早速入手したのは、ホーザン製の "ESDバッグ" 。 電工関係の
工具メーカーとして有名な会社ですね。 導電性ポリマーを練り
込んだタイプで、メーカーサイトには「界面活性剤不使用でブ
リードアウトによる内容物への移行汚染の心配がほとんどあり
ません
 」とのことです。 サイズは 幅300mmX深さ450mm
X厚さ0.05mm を購入。 LPレコードに使えそうなサイズは
他に無かったのでこれ一択。
Img_3499s
一枚を広げてみると、こんな感じ。
Img_3490s 
ところが "幅300mm" は袋単体 or 厚みの無視できる内容物の
寸法で、薄いとは言え厚みのあるLPレコードはつっかえてし
まい、入らないことが判明!
Img_3491s
折角買ったのに捨てることになるのか ... と諦めかけたの
ですが、深さ450mmの方は余裕があり、幅300mmX深さ
450mm ⇒ 深さ300mmX幅305mm に作り替えれば 使い物
になるのでは? と考えました。 但し そのためには元々開いて
いた辺を閉じ、反対に 閉じていた辺を開かねばなりません。
開く方は切れば良いだけですが、閉じる方は "シーラー" が必要
になります。 ネット通販を調べてみると、幅300mmでそこそ
こ使い物になりそうな"シーラー" は6000円前後もします。

う~ン、自分で作ろう!

で、2時間くらいかけて作ったのがこちら ↓
Img_3482s Img_3483s
ラワン角材の上に300mm強のニクロム線を貼り、それを9Vの
ACアダプタで加熱するだけの簡単な構造です。 スイッチ付き
延長ACコードと組合せ、タイマーを見ながら手動で時間制御し
ます。上右は角材上に這わせたニクロム線の拡大です。 木製な
のはニクロム線の熱を逃がさないためで、ニクロム線は加熱時
に熱膨張し直線からズレてくるので、角材上に掘った細い溝に
はめ込み、できるだけズレなくしています。 ACアダプタは最
初12Vのものを試したのですが、溶着までが5秒と短く、それ
を過ぎるとすぐに "溶断" まで進み、使いにくいので 9Vにしま
した。 9Vだと溶着時間は約30秒です。

使い方は、

 (1) 閉じようとする袋をニクロム線に合わせて置く (ズレ
   ないように端をセロハンテープで固定すると良い)
 Img_3488s
 (2) 押さえ用の板 (熱伝導の悪いもの) を乗せて袋を挟む
 Img_3489s
 (3) 必要な時間、加熱する (この間 (2)の板の上から加圧)

見てくれと使い勝手は良くないのですが、試してみるとそれなり
にシールできるようです。
   ⇒ さらに "導電袋溶着用シーラー改良" の記事へ
Img_3492s
こうやって仕立て直した 深さ300mmX幅305mm の袋にLP
レコードを入れてみます。
Img_3493s
今度はOKですね。 ただ惜しむらくは、深さが300mmピッタ
リしかないので、LPレコードの上端がわずかにはみ出ます。
Img_3494s
まぁ、曲の始まる部分以降はギリギリ隠れているので、ガマン
しましょう。 ジャケットに収めるとこんな感じ。
Img_3496s
元々の半透明ポリプロピレン製スリーブに比べると、素材がポ
リエチレンのせいか レコード側にもジャケット側にもスベリが
良く、非常に挿入しやすくなりました。

この袋の静電気に対する効果はどうでしょう? しばらく様子
を見たいと思います。

はたして、"導電スポンジ+導電袋" は "除電器"などより効果
はあるのでしょうか? 結果が楽しみです (分かるのかな?) 。 

2022年6月30日 (木)

【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #1 レコードプレーヤーのゴムマット ⇒ 導電スポンジ に交換

【真空管 Audio Collection Ⅳ: 携帯プレーヤー編】 #1 の
冒頭で、

「 "真空管ラジオ" から始まった私の Audio Collection は 次
 に "真空管ステレオアンプ" へと進んだのですが、それで聞
 く音源としてはイマドキの デジタル音源 ではなく やはり
 アナログ音源 だろうということで、"レコードプレーヤー"
 を手に入れ、更に録音手段として "カセットデッキ" へと進
 んでゆきました。」

と書いたように、"レコードプレーヤー" を入手して、アナログ
盤を聴いています。 未だレコードプレーヤーの紹介記事もUp
していない状況からいきなりで恐縮ですが、今日はレコード盤
の大敵、"静電気" の話題をUpします。 

私の所有するレコードプレーヤーは、パイオニア製の PL-340
(ともう一台、PL-M340も所有) です。 中古で入手したので純正
かどうかは分からないのですが、ゴム製のターンテーブルマット
が付いています (下の写真ではマットが分かりやすいように赤盤
のEPレコードを回しています) 。
Img_3473s
至ってフツーのゴムマットで、テスターで導通を測ってみても、
完全に絶縁体です。 ゴムマットに導通があれば、レコード盤に
静電気が付着しにくくなるんじゃないか? といつも思っていま
した。

ある日 ジャンク箱を整理していたら出て来たのが、CPUやICを
刺して保管するための、"導電スポンジ" 。
Img_3474s
あれッ、コレ良いんじゃない? ということで早速試してみま
した (私がネット検索した範囲では、レコードプレーヤーに導電
スポンジを組合せた例は他に見つかりませんでした) 。
直径30cmが採れる大きさじゃなかったので、まずはEPレコー
ド用としました。 元がピッタリ正方形だったので、できるだけ
正確に中心を割り出して、アダプターの直径分をくり抜きまし
た。 厚みは5mmで、元のゴムマットの4mm強より若干厚いの
ですが、まぁこの程度は許すことにします。
Img_3475s
プレーヤーのゴムマットを外してセット。
Img_3477s
円でなく正方形ですが、まあまあキチンとした4回対称なので
回転ムラは気にしないことに。 EPレコードを回してみます。
Img_3469s
再生の音を聴いている分には問題なさそうです (あくまで個人的
な感想) 。 きっと気のせいだと思うのですが 、パチパチが少し
減ったような気もします。 調子に乗って、EP用のアダプター
を外して そのまま 30cmLP盤も回してみました。
Img_3478s
ストロボスコープはきれいに静止していて、回転も安定している
ようです。
Img_3480s
使った導電スポンジは、フツーの台所用スポンジよりは硬め (IC
のピンが刺せる) ですが、レコード盤にキズが付くほどの物では
なさそうです。 もう一つ気になるのは、レコード盤を保持して
しっかり回転させるための摩擦力。 30cmLP盤の外周を手で
回して空回りする時の感触では、ゴムマットの半分くらいかな?
という感じです。 でも 私のカートリッジの針圧 (普段は2.0g)
では今のところ問題ないようです。

試しにこれでしばらく使ってみようと思います。 また、30cm
が取れる導電スポンジも探してみようと思います。
   ⇒ "30cmフルサイズ化" の記事へ

 

2022年3月 1日 (火)

【真空管 Audio CollectionⅠ: ラジオ編】 #8 メーカー型式不明 ST管5球スーパー

ST管ラジオの2台目です。 1台目 同様、こちらもメーカー・
型式ともに不詳です。
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Img_2915s
構成は 6WC5+6D6+6ZDH3A+42+KX12F の5球スーパー
で、マジックアイ:無し でした。 いつものように、コンデン
サは全て新品と交換 (ブロック型電解コンデンサは未だ使えそう
だったのでそのまま) し、ガリの出ていた音量ボリュームと
傷んでいた電源コード、ツマミも交換しました。 入手した段階
で周波数ダイヤル指針が無く、糸掛けも欠損していたので、
アクリル材で指針を作り、糸掛けも直しました。 これで鳴らし
てみたところ、感度的にはOKだったのですが、ガサガサ雑音
と電源ハムが若干気になったので、いくつか不具合のありそう
な抵抗の交換と、平滑コンデンサの1段追加で解決できました。
後は、マジックアイ 6E5 を追加し、外部入力端子&その切り
替えSWを追加しました。
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【真空管 Audio CollectionⅠ: ラジオ編】 #7 メーカー型式不明 ST管6球スーパー

以前 #1-#6 まとめ にある6台のラジオを掲載しましたが、
これらは全てMT管のラジオ達でした。 ST管のラジオも魅力
的ではあったのですが、コレクションの幅を広げるとその分
保守用にスペア真空管を確保するのが大変になるので、この頃
までは控えていました。

が、結局その後 誘惑に負けて ST管のラジオ2台に手を出して
しまい、修理&再生して鳴らせるまでに仕上げました。 2台
とも、ST管がMT管に取って代わられる最後の頃よりは少し
古い、昭和27年=1952年前後? の製品のようで、スピーカー
が最近と同様の永久磁石を用いたパーマネント型ではなく、
電磁石方式のフィールド型スピーカーを搭載しています。
フィールド型を搭載したモデルは製造後 70年近くを経ており
断線のない健全な個体は貴重なようです。

ST管ラジオの1台目はコチラ。 中波/短波の2バンドです。
メーカー・型式ともに不詳ですが、周波数目盛ガラス板の下部
に "菊水電波" の表記があります。 なお、筐体前面のサランネ
ットは張り替えてあります。
Img_3004s
Img_3011s2
元々は 6WC5+6D6+76+6D6+42+80 の6球スーパーで、
マジックアイ:無し でした。三極管76 は二極管接続にして
検波のみに使われていたのですが、勿体ないので検波はショッ
トキーバリアダイオードに置き換え、76 をAVC (AGC) 信号
の増幅用として使うことで、マジックアイ6AF6 (扇形開閉部
が2つの珍しいGT管) を点灯させるよう改造しました。 また、
全波整流管80はヒータ消費電力が大きく、隣接の出力管42 へ
の熱影響が懸念されたので、Siダイオード 1N4007 x 2本 に
置き換えました。

フィールド型スピーカー搭載のラジオでは、そのフィールド
コイルを平滑回路の低周波チョークコイルに流用しているので
この時代にしては、電源ハムは小さいようです。
Img_2980s
但し、同調ハムが結構大きかったので、電源トランス2次側に
高耐圧のコンデンサ 2個を追加して改善しました。

※ このラジオは 次回ご紹介する2台目のST管ラジオ に比べて
筐体が非常に大柄 (幅51cm × 高さ30cm × 奥行28cm) で、
場所を取っていたため、止む無くヤフオクに出品し、現在は
手元にありません。
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2022年2月26日 (土)

【真空管 Audio Collection Ⅳ: 携帯プレーヤー編】 #2<後編> SONY 短波ラジオ付き小型ラジカセ WA-5000

WA-5000を紹介した <前編> の続きです。

私が短波放送を受信可能なラジカセを購入する動機になったの
は、この発売年である1983年に起こった "日本海中部地震"。
遠足中の小学生など100人以上が津波で犠牲になった 大災害
でした。 その発生時刻に私はモスクワ (当時はソ連) にいまし
た。 会社に入って最初の海外出張でした。 ホテルの部屋で
現地のTVを見ていたら、「日本で甚大な災害が発生した」と
いうような内容のニュースが流れました。 でも 文字すらサッ
パリ分からないロシア語のみで詳細が掴めず、大変不安な思い
をしました。

それでその帰国後、海外で日本語のリアルタイム情報を入手
するにはこれしか無い! ということで、短波ラジオ (音楽も
聴けるラジカセで) を買ったのです。 最近 (2000年頃~) は
インターネットの普及で海外でも日本国内と同じ情報が得ら
れますが、当時は NHKの国際放送 (茨城県古河市の KDDI
八俣送信所から世界に向け発信) が唯一の手段でした。 6~
12MHzが受信できれば、これが聴けるのです (今でも放送さ
れています) 。

1990年頃まで 欧米以外の出張には、本機をスーツケースに
詰めて出掛けていました。 幸いその間 大きな出来事はなか
ったのですが、出張先の天津や青島で大相撲中継を聴いたり
とか、大変役に立ってくれました。 確か、当時は成田空港の
出国ゲートの前にNHKの放送周波数一覧表のチラシが置いて
あったように記憶しています (季節毎に異なる電波伝播状態
に合わせて送信周波数を変えているため) 。

私が今現在 所有している WA-5000 に話を戻します。
Wa5000_4_20220226094101
実は1983年に購入した WA-5000 は既に処分してしまって
手元にはなく、これは最近オークションで2台入手して 所謂
"ニコイチ" で良処取りをして仕上げたものです。

幸運にもテープ再生可能 (製造後40年近いはずなのできっと
修理されたはず) な1台を落札できたのですが、残念なことに
ラジオが不調だったので、ラジオはOKだけどテープ再生不可
 (これは時々見かける) なもう1台を落札し、メイン基板を外
して移植しました。 交換されたゴムベルトは良品のようで、
テープ走行にほぼ問題は無く、MW/FM/SW1~5もそれなり
にちゃんと受信できます。 ただ、40歳近いプラスチック製
筐体は非常に脆くなっていて、ちょっと力を加えると割れて
しまい、ロッドアンテナの出し入れも危ない有り様なので、
使わない外部マイク入力用ジャックの配線をすげ替え、外部
アンテナ接続用ジャックに仕立て直して使用しています。 

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【真空管 Audio Collection Ⅳ: 携帯プレーヤー編】 #2<前編> SONY 短波ラジオ付き小型ラジカセ WA-5000

"SONY カセットウォークマン" の記事を書いた繋がりでもう
1台、SONYの古いカセットテープ機で忘れられない機種が
あるので、紹介させて下さい。
Wa5000_0b
1983年発売のWA-5000。 ぶら下げて持ち運ぶ部分がハード
な取っ手タイプではなく、ナイロンのハンドストラップになっ
ているという、とっても軽量コンパクトなラジカセです。
Wa5000_4
ラジオ部分に大きな特徴があって、一般的なMW+FMの2バン
ドに加え、3.9~15.5MHz の短波帯5バンド (75m/49m/
31m/25m/19mバンド) が受信可能な7バンド構成になって
いるのです。 またSONY機のFMは海外使用を前提に108MHz
まで受信可能のものが多く (本機も)、最近のFM補完局が聴け
るワイドFMと同じ仕様になっています。
Wa5000_2
音声出力はモノラル。 5cmスピーカーが裏面にあります (後ろ
に向けて音が出るのは使い勝手が良くないのですが・・・) 。
Wa5000_3
私がなぜ短波ラジオ付きのこの機種を購入したか、については
<後編> へ。 

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2021年9月 2日 (木)

【真空管 Audio Collection Ⅳ: 携帯プレーヤー編】 #1 SONY カセットウォークマン

"真空管ラジオ" から始まった私の Audio Collection は 次に
"真空管ステレオアンプ" へと進んだのですが、それで聞く音源
としてはイマドキの デジタル音源 ではなく やはり アナログ
音源 だろうということで、"レコードプレーヤー" を手に入れ、
更に録音手段として "カセットデッキ" へと進んでゆきました。

肝心のレコード盤ですが、1980年代初頭までレコードプレー
ヤーとカセットデッキが付いた安物のミニコンポのようなものを
使っていて、何枚か持っていました。しかし アナログレコード
がCD-ROMに置き換わって以降 散逸してしまい 手元に残って
いなかったので、ネットオークションやリサイクルショップを
巡って再び懐かしいレコードを買い揃えてゆきました。

Sgsatori3 等々

これらの音源を録音したカセットは そのままテープデッキで
再生するだけでなく、携帯型のカセットプレーヤーがあれば、
iPodやスマホの代わりに外に持ち出して聞くことができます。

「そうだ、SONYのカセットウォークマンだ!」

で、集めたウォークマンがコチラ (クリックで拡大できます) 。

Img_3190tm
 【上段】左から、WM-GX655、WM-EX2、WM-FX2
 【下段】左から、WM-EX3、WM-EX5、WM-FX5

入手困難なウォークマンDD以外で音質の良い機種という評価の
高い "WM-EXの 一桁シリーズ" を中心に ネットオークションで
集め始めたら、最終的に上の写真にある6台になりました。

初代ウォークマン TPS-L2 が発売されたのは1979年ですが、
この6台はカセットウォークマンとしては終わりに近い機種で、
GX655は後回しにして 隣のEX2が6台中最も古くて1995年、
そこから順に FX2も1995年、EX3とEX5が1996年、FX5が
1997年、そして最も新しいGX655も1997年 です。全て製造
後20年以上が経過しています。

DDモデル以外のカセットウォークマンは全てベルトドライブ方
式で、輪ゴムのような形状のウレタンゴム製のベルトでテープを
駆動しています (下の写真はEX5の内部)。これくらいの年数だ
と、ウレタンゴムは加水分解による経年劣化で確実に「溶ける/
切れる/弾性を失う」状態にあり、テープ再生ができません。
実際、EX3のみ "ベルト交換 & 整備済み" (電池とカセットテー
プを入れて 即使える) で入手した以外、後の5台は全て "テープ
再生不可のジャンク品" でした。そこで自分で内部を開け、① 劣
化したゴムベルトの除去、② キャプスタン (プーリー)・回転軸
等の清掃、③ 新しいゴムベルト (勿論 高品質のモノ) に掛け替
え、④ テープ速度の調整、⑤ 再生ヘッドの消磁 を行って修理し
ました。

Img_1876s2

現状、6台ともほぼ完動品です (更に 写真で分かる通り、経年
の割にキズも少なく、かなりの美品です) 。

 

【各モデルの詳細】
WM-EX2:1995年発売。ウォークマン発売15周年記念モデ
  ルWM-EX1の改良版。

WM-FX2:1995年発売。EX2のAM/FMラジオ付きモデル。

WM-EX3:1996年発売。WM-EX2の後継機。次のEX5と
  中身はほぼ同等だが、カセット蓋側はフツーの地味なデザ
  イン。番号は若いが、発売はEX5の後。

WM-EX5:1996年発売。カセット蓋側がハーフミラーになっ
  ている奇抜なデザインで "美・ウォークマン" を名乗る。

WM-FX5:1997年発売。EX5のAM/FMラジオ付きモデル。
  EX5同様 "美・ウォークマン" を名乗るが、EX5とは若干
  違い、カセット蓋側は黒色アクリル板。

WM-GX655:1997年発売。AM/FMラジオ付きで録再可能な
  レコーディングウォークマン。ステレオワンポイントマイ
  クが付属。

< 共通の特徴 >
EX2/FX2/EX3/EX5/FX5:カセット蓋の開き方&挿入方向が
  "縦"。外付け乾電池ケースは共通。

EX2/EX3/EX5/FX5:カセット蓋側・下側ともカバーの覗き窓
  以外は金属製 (特殊アルミ合金) 。

EX3/EX5/FX5/GX655:ヘッドフォンは耳の中まで入り込む
  デザインの "重低音ヌード" を採用。

 

2021年3月 4日 (木)

【真空管 Audio CollectionⅡ: チューナー/アンプ編】 #3 ナショナル SF-965

SF-965は 左右セパレート式のスピーカーボックスとコンパク
トな本体から成る、卓上型ステレオプレーヤ&FM/AMラジオ
です。レコードプレーヤーとアンプ部はステレオ仕様ですが、
FMラジオは標準ではモノラル仕様で、ステレオ化するには
オプションの外付けMPXアダプターが必要になります。

このタイプの卓上型ステレオでは本体の上ブタを開けてレコ
ードをターンテーブルに載せる機種が多いのですが、本機で
はプレーヤー部の前パネル (下の写真の正面上半分の黒い
部分) を上奥にスライドさせて開くことで レコードを載せる
ことができます (30cmLPの場合はレコードが本体後ろに少
しはみ出します)  。

Sf_0
Sf_95
Sf_92

プレーヤー部は シンクロナスモーター(50Hz地域と60Hz地域
は別モデル!)+アイドラー駆動(33/45rpm)+クリスタル
ピックアップ です。昔のプレーヤーには良くある故障モード
なのですが、回転数選択ツマミを33rpmあるいは45rpmの
位置のまま長期間放置すると、ゴム製のアイドラーが細い
キャプスタン軸に押し付けられたままになり、当たっている
部分に凹んだクセが付いて戻らなくなってしまう という現象
が、正に入手した時点の本機でも発生していました。レコー
ド回転時に周期的に「カタン・カタン・・・」という異音が
発生するのです。そこで、アイドラーを研磨して円周を整え、
修理しました。

スピーカーボックス ↓ 。比較的大きな16cm径のスピーカー
が使われているのですが、板材が薄くて剛性が低いためか、
音質はあまり良くありません。正面開口部を覆っているのは
布ではなく、穴径の小さな 薄いパンチングメタルです。

Sp_00

一般的なステレオアンプでは左右Chの音量調節は、"同時/
個別回転とも可能な内外2軸の2連ボリューム" または "同時
に回転する2連ボリューム+バランス調整" です。ところが
本機は特殊で "左右Ch独立の2個のボリューム" なのですが、
その2個が同時に回転 (左Chを回せば右Chも連動、右Chを
回せば左Chも連動) するよう、各々の軸にプーリーが付いて
いてその間を糸掛けで繋いであるのです (使いにくいので外
しましたが) 。ボリュームはガリがあったので、新品に交換
しました。また、劣化していたコンデンサと音質に関係しそ
うなコンデンサも新品に交換しました。

真空管の構成は、FM/AMチューナー部が 12DT8+12BA6 x2
で、アンプ部が 12AX7+30M-P27 x2 の合計6球です。AM
局発はトランジスター(2SA102BA)、FMレシオ検波はゲルマ
ニウムダイオード、B電源整流はシリコンダイオードです。
AMはバーアンテナ内蔵なので電波の強いエリアでは外部アン
テナ無しで受信可能です。FMはIF増幅2段で感度はまあまあ
ですが、AFC回路は付いておらず、30M-P27 の発熱が激しい
せいか、周波数ドリフトが大きいです。

Img_1289s

元々セット品のスピーカーの低域不足を補うためだったと思わ
れるのですが、下の回路図のように抵抗とコンデンサが直列に
入った特殊な負帰還回路が使われていました。このせいで本機
に一般のスピーカーを繋ぐと、低音/高音バランスが "異常" だ
ったのですが、抵抗とコンデンサを並列にした常識的な負帰還
回路に変更したところ、"まとも" な状態に改善しました。

Sf_965

※ この卓上ステレオは ヤフオクに出品して 次のオーナー様
  に落札頂いたので、現在は手元にありません。