JE1CRG が 430MHz帯での山岳反射・回折を 実際に実験してみました! -その3-
前回の 実験 -その2- では「山岳回折では開き角 (入射角+
反射角) が大きい場合、効率が悪い」というような結果が出て
いましたが、今回、開き角の比較的小さい山岳反射の実験が
できたので報告します。
今回ワッチした局のQTHは神奈川県丹沢・大山山系の高取山。
当局から見た方位は富士山ビームより南になります。 標高の
高い山ではないので、当局から直接は見えません。 最初キャ
ッチできたのは 日光男体山反射でした (富士山反射は×) 。
あと、回折での伝播ルートとしてトライしたのは、筑波山と
そのちょっと南にある461mの宝篋山 (茨城県つくば市) 。
なお、"高取山"はこの周辺だけで3つもあり、交信内容からは
どれかは分からなかったため、取り敢えずカシミールの国土地
理院の地図で名前の出ている標高522mの山にしておきました
が、3つともそれ程離れていないので、角度/距離等は大きな
差は無いと思います。
結果は ↓ (クリックで拡大可能)
前回同様、受信可否は簡易的に3段階表記で、〇:明瞭度5、
△:明瞭度4~3、×:受信不可 です。
【考察3】
(1) 〇で良好に受信できたのは日光男体山による山岳反射で
開き角は73°。 前回に比べ、良好な結果が得られたのは
開き角が小さかったためであろうか。
(2) 上の図に記載していないが前回記載の中の反射系の他の
山 (釈迦ヶ岳、袈裟丸山、赤城山など) は全て×だった。
理由は・・・ 良く分からない。
(3) 一方、山岳回折では 6°と比較的回折角の小さい宝篋山で
は何とか受信できたが、18°の筑波山は×だった。 回折
の結果としては、これらは前回より悪いのだが、理由は
正直なところ、やはり良く分からない。
得られた実験結果は増えたのですが、使える山と使えない山
の違いが益々分かり難くなってしまった感があります。
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