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  • 磯田道史: 武士の家計簿

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2022年7月

2022年7月24日 (日)

【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #1B 導電スポンジマットを30cmフルサイズ化!

#1 レコードプレーヤーのゴムマット⇒導電スポンジに交換 の
最後で

「 30cmが取れる導電スポンジも探してみようと思います。」

と予告していたモノが見つかったので、導電スポンジマットを
30cmフルサイズ化しました。 使ったのは、サンワサプライか
ら出ている 導電スポンジ TK-P2N2 。
Img_021x
これでも残念ながら縦横の両方が30cmではなく A4サイズなの
で、2枚継ぎ足しで30cmフルサイズ化にしました。
Img_0213s
合わせるとこんな感じです。
Img_0214s
素材が非常に軽いので、真円度が多少悪くても慣性モーメント
に影響して回転ムラを生じることは無さそうです (逆に慣性モー
メントが減って、回転制御を滑らかにする効果が減少するかも、
ですが) 。 ターンテーブルに載せて完成です。
Img_0216s
テスターで測ってみると PL-340の場合、ターンテーブルがグラ
ンドには落ちていないようなので、どこまでの効果が期待でき
るのでしょうか? 最低限、マット自体にホコリが吸着すること
は防げると思いますが。

 

2022年7月 4日 (月)

【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #2B 導電袋溶着用シーラーを改良!

#2 電子部品用導電袋をレコードの保管に! でご紹介した自作
の "300mmシーラー" ですが、ニクロム線ができるだけ直線
を保つよう工夫はしたのですが、経時変化でニクロム線自体が
伸びてきたようで、溶着部が直線からズレて曲がるようになっ
てしまいました。 そこで、ニクロム線に常に適度なテンション
を加えるよう改造しました。

表側 ↓
Img_0175s
はほとんど変わりませんが、
裏側 ↓
Img_0176s
で、ゴムバンドを使って (強過ぎると切れてしまう!) ニクロム
線の両端を引っ張り、テンションを与えるようにしました。
テンションはゴムバンドの長さ・本数で調節します。ニクロム
線とゴムバンドを結び付けるために、ニクロム線の端に細い真
鍮パイプを圧着し、それに真鍮製のフックをハンダ付けしてあ
ります (反対側も同様) 。
Img_0179s
これで溶着すると、今のところキレイな直線で溶着できていま
す。 これなら時間が経っても大丈夫かな?

2022年7月 1日 (金)

【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #2 電子部品用導電袋をレコードの保管に!

前回の "#1 レコードプレーヤーのゴムマット⇒導電スポンジに
交換"
 で 静電気対策を一生懸命考えていたら 新たなアイデアが
沸いてきました。 静電気の発生が懸念されるもう一つの場面
は、LPレコードをアルバムジャケットから、そして更に半透
明のスリーブ (多分ポリプロピレン製) から取り出す時ですね。
このスリーブに導電材でできた袋を使えば効果的なのではない
でしょうか?

本格的導電袋と言えば、プリント基板用に良く見かける銀色の
アルミ・シールド袋ですが、これは地厚だし柔軟性に欠けま
す。 価格も気になります。 で もう少し簡易的なものに、水色
(ピンク色もある) の、導電材入りポリエチレン袋があります。
こちらはそこそこの透明度で中身も見えるし、柔かく、レコー
ド用にベストマッチでは? (これも私が検索した範囲では前例
は見つかりませんでした ← 探すのが下手?)

 注)レコード用インナースリーブにも "帯電防止"と銘打った
   モノがあるが、ほとんどが 界面活性剤入り or 塗布 の
   タイプで、効果が環境湿度依存 (冬は低下) & 有寿命。

早速入手したのは、ホーザン製の "ESDバッグ" 。 電工関係の
工具メーカーとして有名な会社ですね。 導電性ポリマーを練り
込んだタイプで、メーカーサイトには「界面活性剤不使用でブ
リードアウトによる内容物への移行汚染の心配がほとんどあり
ません
 」とのことです。 サイズは 幅300mmX深さ450mm
X厚さ0.05mm を購入。 LPレコードに使えそうなサイズは
他に無かったのでこれ一択。
Img_3499s
一枚を広げてみると、こんな感じ。
Img_3490s 
ところが "幅300mm" は袋単体 or 厚みの無視できる内容物の
寸法で、薄いとは言え厚みのあるLPレコードはつっかえてし
まい、入らないことが判明!
Img_3491s
折角買ったのに捨てることになるのか ... と諦めかけたの
ですが、深さ450mmの方は余裕があり、幅300mmX深さ
450mm ⇒ 深さ300mmX幅305mm に作り替えれば 使い物
になるのでは? と考えました。 但し そのためには元々開いて
いた辺を閉じ、反対に 閉じていた辺を開かねばなりません。
開く方は切れば良いだけですが、閉じる方は "シーラー" が必要
になります。 ネット通販を調べてみると、幅300mmでそこそ
こ使い物になりそうな"シーラー" は6000円前後もします。

う~ン、自分で作ろう!

で、2時間くらいかけて作ったのがこちら ↓
Img_3482s Img_3483s
ラワン角材の上に300mm強のニクロム線を貼り、それを9Vの
ACアダプタで加熱するだけの簡単な構造です。 スイッチ付き
延長ACコードと組合せ、タイマーを見ながら手動で時間制御し
ます。上右は角材上に這わせたニクロム線の拡大です。 木製な
のはニクロム線の熱を逃がさないためで、ニクロム線は加熱時
に熱膨張し直線からズレてくるので、角材上に掘った細い溝に
はめ込み、できるだけズレなくしています。 ACアダプタは最
初12Vのものを試したのですが、溶着までが5秒と短く、それ
を過ぎるとすぐに "溶断" まで進み、使いにくいので 9Vにしま
した。 9Vだと溶着時間は約30秒です。

使い方は、

 (1) 閉じようとする袋をニクロム線に合わせて置く (ズレ
   ないように端をセロハンテープで固定すると良い)
 Img_3488s
 (2) 押さえ用の板 (熱伝導の悪いもの) を乗せて袋を挟む
 Img_3489s
 (3) 必要な時間、加熱する (この間 (2)の板の上から加圧)

見てくれと使い勝手は良くないのですが、試してみるとそれなり
にシールできるようです。
   ⇒ さらに "導電袋溶着用シーラー改良" の記事へ
Img_3492s
こうやって仕立て直した 深さ300mmX幅305mm の袋にLP
レコードを入れてみます。
Img_3493s
今度はOKですね。 ただ惜しむらくは、深さが300mmピッタ
リしかないので、LPレコードの上端がわずかにはみ出ます。
Img_3494s
まぁ、曲の始まる部分以降はギリギリ隠れているので、ガマン
しましょう。 ジャケットに収めるとこんな感じ。
Img_3496s
元々の半透明ポリプロピレン製スリーブに比べると、素材がポ
リエチレンのせいか レコード側にもジャケット側にもスベリが
良く、非常に挿入しやすくなりました。

この袋の静電気に対する効果はどうでしょう? しばらく様子
を見たいと思います。

はたして、"導電スポンジ+導電袋" は "除電器"などより効果
はあるのでしょうか? 結果が楽しみです (分かるのかな?) 。 

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