【真空管 Audio Collection Ⅳ: 携帯プレーヤー編】 #1 SONY カセットウォークマン
"真空管ラジオ" から始まった私の Audio Collection は 次に
"真空管ステレオアンプ" へと進んだのですが、それで聞く音源
としてはイマドキの デジタル音源 ではなく やはり アナログ
音源 だろうということで、"レコードプレーヤー" を手に入れ、
更に録音手段として "カセットデッキ" へと進んでゆきました。
肝心のレコード盤ですが、1980年代初頭までレコードプレー
ヤーとカセットデッキが付いた安物のミニコンポのようなものを
使っていて、何枚か持っていました。しかし アナログレコード
がCD-ROMに置き換わって以降 散逸してしまい 手元に残って
いなかったので、ネットオークションやリサイクルショップを
巡って再び懐かしいレコードを買い揃えてゆきました。
これらの音源を録音したカセットは そのままテープデッキで
再生するだけでなく、携帯型のカセットプレーヤーがあれば、
iPodやスマホの代わりに外に持ち出して聞くことができます。
「そうだ、SONYのカセットウォークマンだ!」
で、集めたウォークマンがコチラ (クリックで拡大できます) 。
【上段】左から、WM-GX655、WM-EX2、WM-FX2
【下段】左から、WM-EX3、WM-EX5、WM-FX5
入手困難なウォークマンDD以外で音質の良い機種という評価の
高い "WM-EXの 一桁シリーズ" を中心に ネットオークションで
集め始めたら、最終的に上の写真にある6台になりました。
初代ウォークマン TPS-L2 が発売されたのは1979年ですが、
この6台はカセットウォークマンとしては終わりに近い機種で、
GX655は後回しにして 隣のEX2が6台中最も古くて1995年、
そこから順に FX2も1995年、EX3とEX5が1996年、FX5が
1997年、そして最も新しいGX655も1997年 です。全て製造
後20年以上が経過しています。
DDモデル以外のカセットウォークマンは全てベルトドライブ方
式で、輪ゴムのような形状のウレタンゴム製のベルトでテープを
駆動しています (下の写真はEX5の内部)。これくらいの年数だ
と、ウレタンゴムは加水分解による経年劣化で確実に「溶ける/
切れる/弾性を失う」状態にあり、テープ再生ができません。
実際、EX3のみ "ベルト交換 & 整備済み" (電池とカセットテー
プを入れて 即使える) で入手した以外、後の5台は全て "テープ
再生不可のジャンク品" でした。そこで自分で内部を開け、① 劣
化したゴムベルトの除去、② キャプスタン (プーリー)・回転軸
等の清掃、③ 新しいゴムベルト (勿論 高品質のモノ) に掛け替
え、④ テープ速度の調整、⑤ 再生ヘッドの消磁 を行って修理し
ました。
現状、6台ともほぼ完動品です (更に 写真で分かる通り、経年
の割にキズも少なく、かなりの美品です) 。
【各モデルの詳細】
WM-EX2:1995年発売。ウォークマン発売15周年記念モデ
ルWM-EX1の改良版。
WM-FX2:1995年発売。EX2のAM/FMラジオ付きモデル。
WM-EX3:1996年発売。WM-EX2の後継機。次のEX5と
中身はほぼ同等だが、カセット蓋側はフツーの地味なデザ
イン。番号は若いが、発売はEX5の後。
WM-EX5:1996年発売。カセット蓋側がハーフミラーになっ
ている奇抜なデザインで "美・ウォークマン" を名乗る。
WM-FX5:1997年発売。EX5のAM/FMラジオ付きモデル。
EX5同様 "美・ウォークマン" を名乗るが、EX5とは若干
違い、カセット蓋側は黒色アクリル板。
WM-GX655:1997年発売。AM/FMラジオ付きで録再可能な
レコーディングウォークマン。ステレオワンポイントマイ
クが付属。
< 共通の特徴 >
EX2/FX2/EX3/EX5/FX5:カセット蓋の開き方&挿入方向が
"縦"。外付け乾電池ケースは共通。
EX2/EX3/EX5/FX5:カセット蓋側・下側ともカバーの覗き窓
以外は金属製 (特殊アルミ合金) 。
EX3/EX5/FX5/GX655:ヘッドフォンは耳の中まで入り込む
デザインの "重低音ヌード" を採用。
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