「40年前のマイコンを作って動かす」 第六話 : 動作確認1
製作した i8085基板で最初に動かしたテストプログラム。
CPUチップ直出しの 1bit I/O出力ピンをOn/Offできる、i8085
特有のSIM命令と、10個のMVI命令からなる14μsのウェイトを
組み合わせて、無限ループで約30kHzの矩形波を出力させる
プログラムです。 短いプログラムなので、命令表から機械語
コードを拾い読みしてハンドアセンブルしました。
もちろん、これを動かすためには、これだけでは済みません。
これを32bitマイコン側から i8085側のSRAMへ転送する32bit
マイコン側のプログラムも必要です。 前に書いたように、i8085
にHOLDをかけてアドレスバス・データバスを解放させ、各バス
を32bitマイコン側から制御してSRAMに書き込み (いわゆる
DMA:Direct Memory Access) を行います。 こちらはC言語で
組みます。 組み終わって、テスト開始です。
1bit I/O出力ピンからちゃんと矩形波が出ていること、ウェイト
の命令個数を変えると周波数が変わること、を以前に紹介した
"簡易型オシロスコープ"で確認しました。
自作オシロには少し厳し目の周波数ですが、結果はOK (周波
数差がMVI命令の7 Clock cycleの整数倍になっている) で、購
入した i8085チップはとりあえず生きていると確認でき、一安心
です。
その後、Windows 10上で動かせる80/85用クロスアセンブラも
完成したので、長いテスト用プログラムも簡単に組めるように
なりました。
この段階までは、32bitマイコン側から i8085側のSRAMへ転送
した直後に再度32bitマイコン側から i8085側のSRAMの中身を
読み出し、正しく書き込みができたかどうかをチェックしていま
した。 その結果、問題はなく、メモリ転送作戦はOKで完了だ
と考えていました。
そこで次の i8251通信エミュレートのテストに進んだのですが、
そこで次なる試練が ...
長くなったので、ここから先は「動作確認2」で。
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