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2016年2月11日 (木)

「40年前のマイコンを作って動かす」 第三話 : 基板製作2

i8085基板製作の後編。 大変だったのは、面付け部品のゲタ
へのハンダ付け。 足のピッチは CY62256 (SRAM)が1.27mm、
M5M82C55 (PPI) が0.8mm。 ゲタのパターン側に先にハンダ
を盛っておき、足をコテ先で押しながらハンダ付けすると、
盛ったハンダが溶けて崩れる感触が手に伝わるので、何とか
やっつけました。 ハンダ付け後にテスターで念入りに導通を
チェック。 修正は、68本中、足が浮いていた1本だけでした。

Img_0978s2

ユニバーサル基板なので、アドレスバス16本+データバス8本
の引き回しも結構大変でしたが、何とか配線作業が終わりま
した。 が、ここから試練が始まることになるのです ...

最初の試練は、 32bitシングルボード・マイコンでROMのエミュ
レートがちゃんどできるかどうかのテストのとき。

32bitマイコンは 1命令/1クロックのRISCチップなので、25ns
ごとに動くはず、というのは機械語・アセンブラの世界。
i8085のアドレスバスの内容を読み、フラッシュメモリの該当
番地の内容をデータバスに載せる、それを繰り返す、という
プログラムをC言語で書いてみたら (アセンブラまで使って
書く気はしないので)、なんと 2μs/サイクル以上かかることが
判明! 単純にREADY信号で i8085側を待たせれば良い、と
はいかず、これで進めるには、74LS245のようなバスバッファ
か74LS373のようなラッチを間に入れてバスが競合しないよう
にしてやらないとダメです。

あ~ぁ、めんどくさい! う~ん、他に手はないのか?

と唸っているうちに、ほぼ同じ配線のままでできる代替案を
思い付きました。

32KBあるSRAMの半分の16KBをROM領域に割り付け、起動
時に i8085用のプログラムを32bitマイコンのフラッシュメモリ
からそこへ一括転送し、転送が終わってから i8085にRESET
をかければ良いのです。 これなら、i8085にHOLDをかけて
いくらでも待たせておいて転送すれば良いので、楽そうです。
(最初からコチラの方式にすれば良かったのですが ...)

配線を手直しして、i8085基板が完成!

32bitマイコンを載せる前。 USBケーブルはVccの5V供給用。

Img_0968s

載せた後。 写真右側のCPUの下、74LS373が2段重ねになっ
ていますが、これについては次回以降で。

Img_0977s

なお、i8085に特有の時分割アドレスバス・データバス信号の
分離などは、オフィス・テツさんのホームページを参考にさせ
て頂きました。 ありがとうございました。

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