「40年前のマイコンを作って動かす」 第二話 : 基板製作1
前回書いたように、最低限 Palo Alto 版 Tiny BASIC を動か
せる i8085 シングルボード・マイコンを作ります。
目標スペックは、
CPU i8085 AH-2 ( 5MHz )
ROM ≧ 4 KB ( 0000H ~ )
RAM ≧ 4 KB ( 8000H ~ )
シリアルI/O i8251 (USART) 相当
パラレルI/O i8255 (PPI) 相当
とし、部品集めに入りました。 SRAMは CY62256 をGetでき、
i8255は三菱製互換品でCMOSの M5M82C55 が手に入りま
したが、i8251が見つかりません。 またROMの方は、本来
27256あたりのEPROMにするところなのですが、自宅に消去
用の紫外線ランプもROMライタも持っていません。
EEPROMにしても良いのですが、書き込む元はどうする?
ということで、EPROMとi8251の代わりに、手元に余っていた
組み込み用の小さな 32bitシングルボード・マイコン (CQ出版
のインターフェース誌に昔付いてきた付録) を i8085基板上に
載せて、それらの機能をエミュレートしてやることにしました。
プログラム用のフラッシュメモリ容量は512KBもあり、i8085用
のプログラムなら何本でも不揮発で保存しておけます。
i8085で走らせるプログラムのマシン語コードは、この32bitマイ
コン自身のプログラムの中に一緒に記載しておけば、PCから
USB経由で転送できるので、超便利です。 アドレスバス16bit
+データバス8bit+αに必要な30本のI/Oピンも確保できます。
シリアル通信機能も内蔵しており、USB仮想シリアル通信の
ポートも1chあるので、簡単にPC上のターミナルソフトとやり
取りできます。
で、作戦変更後の目標。
CPU i8085 AH-2 ( 5MHz )
ROM 32 KB ( 0000H ~ ) : エミュレート
RAM 32 KB ( 8000H ~ ) : CY27256
シリアルI/O i8251相当動作をエミュレート
パラレルI/O M5M82C55
これからハンダごてを暖めて、基板製作に取り掛かります。
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