移動/モービル環境を強化! - <その12> フォレスターに車中泊用ベッドを自作
「移動/モービル環境を強化!」シリーズに一年ぶり久々の
新作記事です。 今回は無線機周りではなく、泊まり掛けの
移動運用に向けて、車中泊用ベッドがテーマです。
前に乗っていたエクストレイルでは、後席を畳むと リアハッチ
から前席背もたれまで完全にフラットなスペースが確保できた
のですが、現在のフォレスターでは荷物室と畳んだ後席の間
には65mmもの段差があって、そのままでは寝ることができま
せん。 長さ方向は前席をスライドさせなくても180cm強、
スライドさせれば約190cm確保できるのに惜しいところです。
そこで、この段差を埋めて快適に寝られるベッドを自作する
ことにしました。 フォレスターの荷物室の長手方向は 90cm
あるので、荷物室側 90cm+後部座席側 90cm で合計 180cm
のベッドを作ることに。 設計図はこんな感じ (クリックで拡大)。
段差解消は、断熱性もねらって超軽い発泡建材、スタイロフォ
ームを使いました。 段差の形状に合わせるため、t=20mm を
3枚重ね (中厚の両面テープで接着) にします。 スタイロフォ
ームだけだと 圧力の掛った所が凹んでしまうので、t=4mm の
合板を上に貼って補強します。 実際に組み立ててクルマに
載せてみたら、ありゃ!厚みが足りません。 仕方がないので
下に t=10mm の発泡スチロール板を追加しました。
畳んだ後席の背もたれ上に載せる側は、合板一枚仕立てです。
強度を確保するために、こちらは t=9mm の合板にしました。
長さ90cmなので背もたれから更に前にはみ出します。 はみ
出た部分は支えないと不安定なので、後席足元の空間にイレ
クターパイプで作ったスタンドを置いて支えます。 高さを隙間
なく合わせられるよう、パイプの上端には"アジャスター"と
いう部品を使いました (通常のスタンドとは天地が逆です)。
完成したベッドを実装した状態です。 後席右側 2/3 を畳んだ
スペースにピッタリ! (ベッド後縁部右端は荷物室のRに
合わせて丸く少しカットしています)
快適な寝心地を確保するために、低反発クッションっぽい
感触の発泡ゴムを上に載せました (t=10mm、長さ180cm。
90cm幅で売っていたのを60cm幅にカット)。
前席側から見た様子。 艶消しのブラックが高級感を醸し出して
います (自画自賛!)。 早速、寝ころんで見ました。 なかなか
の寝心地です! (実際はこの上に寝袋を敷いて寝る予定)
泊まり掛けの移動運用の他、前夜現地着できるので、秋元湖や
中禅寺湖へのカヌー行でも、活躍が期待されます。
自作ベッドにかかった費用ですが、イレクターパイプ製の
スタンドを除いて約6,000円でした (イレクターパイプ関係は
手元に余っていたものを流用したので)。 一番高かったのは
発泡ゴムのシートで、税込1,831円でした。
2016/02/25 追記
「suv専門サイト(http://suvcar.pw/archives/225)」なる
サイトに上記の写真が 転載されていますが、出典等の
記載は何もありません。 もちろん、私への連絡も一切あり
ません。 当ブログでは転載制限については特別な記載
をしていませんが、それでも最低限 「著作権」 が厳然と
存在します。 "著作権を放棄する"との記載がない以上、
当然 "著作権フリー"ではありません。
ネットを利用するものとして最低のマナーです。 残念です
ね。 品性、品格が疑われます。
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コメント
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おはようございます♪
素晴らしいベッドが出来上がりましたね。
これなら前夜泊も快適ですね♪
移動運用はどのようなスタイルで,どういった場所で行われているんでしょう?
過去の記事を読めばわかるかな?
これから探してみます♪
先日は430Mで交信ありがとうございました♪
またよろしくお願いいたします♪
投稿: あぶ | 2015年4月12日 (日) 11時38分
初めまして。今年の5月にフォレスターを購入し、車中泊をしながら全国を旅したいと考えております。
今まで2回車中泊をしてみましたが、暑くて段差がきつくて熟睡できず、何かいい方法はないかと思案していたところ、貴方の自作ベッドを拝見し、これだったら熟睡間違いないと思いました。
ところで質問ですが、ベッドは運転席側だと思いますが、ベッドを設置した状態では運転できないと思います。運転中はベッドを片付けると思うのですが、二つ折りにはならないとすれば、どのようにしまうのですか? 是非参考にさせて頂きたいので、宜しくお願いします。
投稿: カワセミ君 | 2015年8月16日 (日) 22時54分
「カワセミ君」さん、あはようございます。コメントありがとうございました。
> 二つ折りにはならないとすれば、どのようにしまうのですか?
写真ではうまくつながって一体物のように見えていますが、前半分の
t=9mm合板と後ろ半分のスタイロフォーム側は固定せずに独立です。
なので、そのままバラして荷室に置けます。高さを合わせてあるので、
寝て体重が掛かっているとズレないようです。ベッドの横幅や後端部
が動かないよう、クルマ側の出っ張りなどにうまく合わせるのがコツ
です。
> ベッドを設置した状態では運転できないと思います。
身長170cmまでの人だったら、運転席を前にスライドさせたり倒したり
することなく、そのままで真っ直ぐ寝られます。170cmを超えると厳しく
なります。
投稿: Donn Tacos | 2015年8月17日 (月) 07時25分
早速ご返信下さり、有難うございました。
ご返事が遅くなり申し訳ありません。
実は質問のメールを書いた翌日車中泊の旅に出ました。今回は諏訪湖~霧ヶ峰~美ヶ原~蓼科~八ヶ岳~軽井沢を回って昨日戻りました。
私は背が低いのですが、運転席を一番前にして後部座席との空間にプラスチックの箱を置いて、
低くなった荷台の方には座布団を2枚敷き、家内に小さなクッションを4枚ほど繋いでもらい、背中や
腰が痛くないように簡易なもので行きましたが、やはり熟睡はできませんでした。
ONLYSTYLEのマットは車中泊を始める時に購入しましたが、クッションがあり過ぎて眠れません。
前半部分と後半部分がセパレートになっているのであれば十分収納できますね!
不器用で自信はありませんが、大変参考になりましたので製作にチャレンジしてみたいと思います。
アドバイスを本当に有難うございました。
投稿: カワセミ君 | 2015年8月23日 (日) 23時08分
こんにちは。
少し前の記事で恐縮なのですが、よければお教えください。
私も今年になってフォレスターを購入し、一人キャンプをするので、
マットなどを重ねて車中泊を何度かしております。
その中でやはり完全なフルフラットにならないという問題にあたってしまい、
ネットでいろいろ検索していると、こちらの記事を見つけました。
素晴らしい出来栄えで、是非、同じ構成で作ろうかと思っております。
上でカワセミさんが質問し、回答されていることと関連しているのですが、
スタイロフォームは900mmのところで分割できるとありますが、
発砲ゴムの箇所は1800mmで分割できないようになっているのでしょうか?
(図を見る限りではそうなのかなとは思うのですが…)
それとも、実は発砲ゴムも900m×2で、ラワンベニヤに張り付けているのでしょうか?
また、スタイロフォームやベニヤなどの接着は両面テープなどですか?
いろいろと質問して申し訳ないのですが、
あまり工作が得意でなく、お教えいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿: トイトイ | 2016年9月18日 (日) 00時04分
トイトイさん、
発泡ゴムは滑りやすいものではなく、また柔らかいので、ベニヤ板の上に
敷くだけにして、固定はしていません。そうすることで、ベニヤ板むき出しの
状態のベッドは寝るまでの間、荷物置き場として乱雑に使ってもOKです。
発泡ゴムの方はエアーマットや寝袋などと一緒に、適当に折り畳んで or
ロール状に丸める などして持って行きます。
スタイロフォーム間やベニヤ板の接着ですが、本文中にあるように「中厚
の両面テープで接着」しています。"中厚"としているのは、100円ショップで
も良く売っているような"黒いウレタンスポンジ製の厚手の両面テープ"では
なく、"しっかりした薄手のゴムシート(使ったのは肌色でした)製の強力両面
テープ"です。またクッション材のない両面テープでは良く付きませんでした。
投稿: Donn Tacos | 2016年9月18日 (日) 08時35分
ご丁寧な回答いただき、ありがとうございました。
なるほど、発砲ゴムは通常は丸めているのですね。
テープについては本文の記載を見落としていたようで、
失礼いたしました。
ベニヤとスタイロフォームは早速、注文して届くのを待つだけ、
あとは発砲ゴムを探すだけです。
こちらの記事の参考にさせていただき感謝しております。
自分だけだと、とてもここには到達しなかったので…
話しは変わりますが私もいつかはカヌーを、と思っていますが、
今はマンションなのでなかなか難しく、
一戸建てに引っ越すまではモンベルの折り畳みから
始めてみようかな、などと考えています。
ブログ記事を見ていると本当に羨ましい限りです。
投稿: トイトイ | 2016年9月19日 (月) 22時01分
皆さんと同じく、フラットにならないので悩んでこちらにたどり着きました。
一番、良い感じのフラット化だと思います。板は仕方ないとして、スタイロフォームだと軽くて加工もしやすいし、最高の素材だと思います。
一つ教えていただきたいのですが、2枚の板は連結せずに使っているとのことで、横幅や後端部の計上で止まっているようですが、寝返りなどを打つ際にぐらぐらしませんでしょうか。
上に1センチ厚のゴムを載せているので、板部分は蝶番でつないではどうかなと思っているのですが、どう思われますか。たたむときに社外に出さないと出来ないのが難点ですが、固定化には良いかなと思っているのですが。
投稿: yoshi | 2016年11月28日 (月) 00時31分
yoshiさん、コメントありがとうございます。
> 板部分は蝶番でつないではどうかなと思っているのですが
グッドアイデア!ですね。実は最新の記事「世界一小さなキャンピン
グカーを自作!」では、板自体ではないのですが、その下のフレーム
を蝶番式にして折り畳めるようにしています。フォレスターの ベッド
でも試してみたいと思います。厚さの目立たない蝶番もあるんじゃない
でしょうか。良いアイデアを提案頂いてありがとうございます!
投稿: Donn Tacos | 2016年11月28日 (月) 09時08分
Donn Tacos 様
ご返事ありがございました。
世界一小さなキャンピングカーの記事見させていただきました。
その緻密な造りには脱帽です。黒のフレームの所は折り曲げ式になっているんですね。しかも隙間部品まであるのにはびっくりです。
フォレスターの記事でもDonn Tacos 様のベッドが一番良さそうな上に自分でもこういうのが欲しい、と思わせるきちんとした造りを感じます。だからみんなここに集まっちゃうんだと思います。
でもキャンピングカーの緻密さを見ると、フォレスターのベットも易しそうに見えて案外難しいのかもとちょっとびびってます(笑)。
これから他の記事も見させていただきます。ありがとうございました。
完成したら報告させていただきます。
投稿: yoshi | 2016年12月 1日 (木) 01時33分