発発をGet! - その4:Honda EX6の出力安定性 -
シリーズ前作 からかなり時間が開いてしまいました。
今回のテーマはEX6の出力電圧・周波数の安定性ですが、その
前に、前回紹介した出力波形は負荷200Wまでだったので、最大
負荷=600W時の出力波形を載っけておきます。 負荷に使った
のは600Wの電熱式温風ヒーター(電力計での実測値は620W)で、
データは簡易型オシロスコープで測定⇒パソコンに転送したもの
です。
最大負荷でも、そんなに悪くはなりません。 歪率は140W負荷時
とほぼ同じ17.7%でした。 電圧は若干下がっています (実効値で
100Vは割っていませんが)。 またこのように大きな負荷を掛ける
とエンジン音も変化します。 音質的には低音側へ移行し、音量
的には少し (体感的には1.2~1.3倍?) 大きくなります。
さて、本題の出力安定性です。 50Hzの1サイクル毎の実効振幅
電圧変動と、位相から割り出した周波数変動を12秒間測定しま
した。
最初は100W負荷。 左が振幅電圧変動、右が周波数変動です。
電圧変動は±1.5V以内。 まぁまぁでしょうか。 周波数変動は
±0.7%以内で、50Hz±0.35Hz以内です。 電圧に比べてこちら
の方は変動の振れ幅がランダムではなく、一定範囲内に揃って
います。 エンジン回転数の制御範囲でしょうかね?
そして最大負荷の600W。
電圧は106V⇒104Vへ2V下がり、また2秒弱の周期でウネリが
見られますが、変動幅は±1.5V以内で100W時と変わりません。
周波数変動は±1%以内で、50Hz±0.5Hz以内です。
これまでの実験で、サイクロコンバーター発電機EX6は、交流
波形(歪率)・電圧変動・周波数変動とも、そんなに悪くなさそう
だということが分かったので、次回作(またちょっと時間が開く
かも知れませんが)では、カタログ・取扱説明書では不向きと
なっている、パソコン(退役したXPノートパソコンがあるので)等
の電気製品(できたら液晶テレビなども)の稼働テストをやって
みたいと思います。 では。
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コメント
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おはようございます。
詳細な実験,頭が下がります。
僕は『大阪魂』の発電機を持っていますが,出番がなくついに回らなくなってしまいました。
なんとか復活させなきゃ...出力特性以前の問題ですね,情けない。
投稿: あぶ | 2015年3月16日 (月) 08時03分
あぶさん、こんにちは。
高い性能が欲しいなら、素直にインバータータイプを買えば
良かったのですが、倍近いお値段だったので。
発電機、前から欲しかったんです。大震災の翌日、JR取手駅
から自宅までの80kmを人力のみ(徒歩+ママチャリ)で帰った
道すがら、停電で真っ暗な街の中で発電機を使っている人達
を見て、「発電機欲しいなぁ」と思ったのがきっかけです。
投稿: Donn Tacos | 2015年3月16日 (月) 20時24分