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2015年2月26日 (木)

EDSAC から 自作PC まで - 出会ったコンピュータ達 その 1

( 最初にお断り : 昔=懐かしいというだけのネタばかりです!
 コンピュータ=パソコンという世代の方の興味をそそるハナシ
 はきっと一切出てきませんので、読み飛ばしてください。)

私が初めて本物のコンピュータを使ったのは大学の「計算機
実習」の授業でした(工学部です)。 当時はまだ"電子計算機"と
呼ばれ、しかもそれは一般に"大型計算機"を指す時代でした。
大型計算機の本体はキャンパスの一番奥にある "計算機セン
ター"の建物の中に鎮座していて直接見たことはありません。

使うときは、プログラム(Cではありません、FORTRANです)や
らデータを何百枚ものパンチカード(19cm×8cmの紙カード)に
タイプライターみたいなカードパンチャーで文字・数字に対応
する穴をあけて記録します (1枚=1行=80桁です)。 それを
段ボール箱に詰め計算機センターへ持っていき計算機に掛け
てもらいます。 運ぶ途中にころんで順番がバラバラになったら
泣くしかありません。

修正程度の分量であれば、自分の学科の中にあるTSS端末
(RTTY=テレタイプ)からキー入力で打ち込みます。 もちろん
液晶ディスプレイでもなければ CRT式のVDT でもありません。
電動タイプライターでバタバタと1文字ずつ打つ機械式です。
学部の当時 (約40年前)、教室にあった旧式の端末の通信速度
はなんと 110 baud でした。 1文字=11 bit だとすると、10文字
/秒で 1行=80文字印刷するのに8秒かかります。 ちなみに
先日このブログで書いた「オシロスコープ」の RXマイコン⇔PC
間のシリアル転送は 230,400 baud なので、2,000倍の差です。

この授業では、FORTRANのプログラムを走らせるだけで、
コンピュータの仕組みみたいなところまではやりませんでした。

コンピュータの仕組みを本格的に学んだのは、大学4年生に
なって各研究室に配属となるときに、「計算機科学」の講座を
選んでからです。 そのときの研究テーマは「Lisp」でした。
人工知能向け言語の一種です。 その研究室で4年生の輪講
(輪読会)の教材が、「EDSAC」。 "世界初" の Stored Program
方式の実用コンピュータです。 これは、プログラムやデータを
メモリ(主記憶)上に置いて計算を進める方式で、現在のパソコン
やスマホ・組み込み用のマイコンはすべてこの方式です。
つまり、今のコンピュータの "直接の祖先" なのです。

良く "世界初のコンピュータ" として紹介されることの多い、
「ENIAC」は Stored Program ではなく、祖先と言っても「新人
と旧人」のような違いがあります。

今日のところは写真もなく、ダラダラ文章だけで長くなってしま
って申し訳ありません。 なので、一旦切って続きは次回へ。

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コンピュータ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
懐かしいお話ですね。僕はパンチカードでなくマークカードでした♪落としたら終わりは同じです。
エニアックは真空管式でしたね。僕がマイコンに初めて触れたのは,,友達が持っていたTK-80でした。
超びっくりの興味深々でしたが,高価過ぎて手に入れられず,モトローラのMC14500を買ってきて作って遊んでました。それからマイコンからパソコンといたずらしてきましたが,最近はもうついて行けなくなりました。
目も悪くなって,画面も部品も見えずらくなってしまったし...。
電子機械はもうあきらめ,今後とも山と無線で遊ばせてもらいます♪

あぶさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございました。TK-80、出たのは1976年でし
たよね。私も当時欲しかったんですが、その頃一眼レフも欲し
くて、結局貯金はカメラに消えてしまいました。でもその後、
修士になって研究で8085のボードを何枚も作ってマイコン三昧
の修士論文を書けたので大満足でしたが。その辺りはまた次
の記事で触れるかも、です。

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