発発をGet! - その2:交流波形検出回路を作る -
Honda EX6 の交流出力の品質をどうやってチェックするか?
発発だけでなく、以前取り上げた ディープサイクルバッテリー
内蔵のインバータなど矩形波ベースの波形も極力忠実に捉え
たいので、安易にACカップリングを使わず、DCカップリング
でダイレクトに検出できるようにします。
と言っても、オシロスコープなど持っていません。 ちょっと
昔にCQ出版社の「インターフェース」誌の付録に付いていた
"シングルボードマイコン"が 10bit ADC を内蔵しており、それ
を使います。
前の 「Windows 8からアンテナローテータをコントロール!」
と同様に、Windosw PCとUSBの仮想シリアル通信で接続して、
10bit ADCで取得したデータをPCに転送して処理します。
0-3.3V がフルスケールのADCに合うよう、AC100V出力の振幅
を調整した上で、±に振れている信号にオフセットをはかせて
正の片側信号になるようシフトします。 こんな回路にしました
(クリックで拡大) 。 回路の電源は乾電池006P (9V)×2です。
C言語のプログラムを自作し、サンプリング周期 = 20μs~2ms
で連続 5,000点のデータが収集できます。
動作確認を兼ねて最初に、シャックのコンセントのAC100Vを
測定したところ、結果はこんな波形でした(縦軸はADC出力を
換算した後の電圧。尖頭値=約141V)。
わずかに頭が歪んでいますがきれいな波形です。 検出回路は
うまく働いてくれているようです。 歪率を計算したら 1.92%
でした。 念のため、AC100Vを入力する代わりにDACで50Hz
の正弦波を発生させてチェックした結果がコチラ。
DAC出力は 0-3.3V なので、負側が切れて半波整流のような
波形ですが、頭まで歪みは見られず、回路動作に問題はない
ことが分かります。
次回以降、いよいよ発発や他の電源の交流波形をチェックして
いきます。
« 発発をGet! - その1 - | トップページ | 発発をGet! - その3:Honda EX6の出力波形 - »
「アマチュア無線」カテゴリの記事
- 【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #1B 導電スポンジマットを30cmフルサイズ化!(2022.07.24)
- 【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #2B 導電袋溶着用シーラーを改良!(2022.07.04)
- 【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #2 電子部品用導電袋をレコードの保管に!(2022.07.01)
- 【真空管 Audio Collection Ⅴ: アナログ音源編】 #1 レコードプレーヤーのゴムマット ⇒ 導電スポンジ に交換(2022.06.30)
- 世界一小さなキャンピングカーを自作! - <その27> 換気機能を劇的に改善して夏仕様に! (後編)(2022.04.29)
「工作」カテゴリの記事
« 発発をGet! - その1 - | トップページ | 発発をGet! - その3:Honda EX6の出力波形 - »
コメント