移動/モービル環境を強化! - <その7> ヘッドセットを接続【前編】
以前、VX-7用のスピーカーマイクをFT-817に流用する改造を
掲載しました。 今回はさらに "ヘッドセット" を FT-817NDと
VX-7 で使えるようにしてみました。
まずは準備編。 マイク周りの信号線を再確認することに。
最初は、PTTスイッチ周りから。
VX-7用のスピーカーマイク(MH-57A4B)では、PTTスイッチ
はマイク信号に直列に入っていて(2線のみでマイクとPTT)
PTTスイッチを押下することで、マイク信号がつながると共に
閉回路を流れる電流を検知して、PTTがONになるようです。
では、どのくらいの抵抗値でPTTはONになるのか?
下の写真のようにマイク端子に可変抵抗をつないで調べて
みました。
FT-817NDでは、4.7kΩ以下でON(下左)になり、5.1kΩ以上
でOFF(下右)になりました。
VX-7 も調べてみました。
VX-7 では、3.6kΩ以下でON(下左)になり、4.5kΩ以上で
OFF(下右)になりました。
ということで、この2機種兼用で使うには、ON時の抵抗は
3.6kΩ以下にすれば良いと分かりました。
続いて、コンデンサマイク周りの確認。
「FT-817 スピーカーマイク」で検索すると多くの自作記事が
ヒットします。 その多くで、「ダイナミックマイクと異なり、
コンデンサマイクには別途印加電圧が必要であるが、マイクへ
の配線には重畳されていないため、LANコネクタに来ている
+5Vから取る必要がある」 旨の記載があります。
本当にそうなのですか?
以前にも書きましたが、私はこの部分に関しては 「FT-817
マニアになる本」の掲載記事をそのまま採用し、+5Vのライン
は使わず、元の2線のみ接続しました。 でもそれで、それなり
に変調ものってちゃんと使えていますよ。
ということで、元々のマイク信号線2本に乗っている電圧を
確認。
2線のみの接続で使えている現状からして当然なのですが、
FT-817NDでは 1.7V が来ていました(下左)。 同様に VX-7
では 3.0V が来ていました(下右)。
ということで、コンデンサマイクに関しては、とりあえず現状
通り2線のみの接続でいこうと思います。
(このあたり、詳しい方がいらっしゃいましたら、ご教示
いただけるとうれしいです!)
今日はこの辺で。 ヘッドセットの改造記事は次回へ。
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