チタン製クッカーで焦げ付き知らずの炊飯 << 伝熱アクセラレータの製作 - その 1 >>
皆さんご存知のように、チタン製クッカーで炊飯すると、アルミ製クッカーとは勝手が違って、クッカーの底には派手にこびり付いた”焦げ付き”が残って、後で洗うときにこそげ落とすのが大変だったりします。そんなチタン製クッカーでうまく炊飯する工夫は色んなところで紹介されていて、シェルパ斉藤さんの「シェルパ斉藤のワンバーナー簡単クッキング」の中に、「焦げつきやすいチタンのコッヘルでも炊いてみた。うまく炊けたけれど、トースターのアシストが必要不可欠だった。」と書かれているのが、コチラ。
PRIMUSのフォールディングトースター。確かにバーナーの火が拡散されて良いのですが、頑丈なスチール製につき、「180g」はチト重過ぎる。もう少し軽く、ということで、ユニフレームの「バーナーパットS」。
これだと「50g」。まあまあ軽くなります。どちらも昔から持っていたのですが、フォールディングトースターもバーナーパットも、重い以外にもうひとつ課題があるのです。弱火・トロ火が欲しいときにはGoodなのですが、これらを使うとバーナーの火力がかなり弱まってしまうのです。クッカーに当たるのは弱火でも、バーナー自体は結構な火力で燃やす必要があって、その分燃料も消費します。
本当は、「バーナーの火力をロスすることなくクッカーの底全体に均等に伝える」ことができれば一番良いんですね。
実は先日、「ということは、熱伝導の悪いチタン製クッカーの場合、ストーブの炎 =(輻射)=> クッカー と伝わる熱量に比べて、ストーブの炎 =(輻射)=> ゴトク =(伝導)=> クッカー と伝えられる熱量が結構大きいのでは?」ということを思いついたときに、この答えが自分なりに分かったのです。フォールディングトースターもバーナーパットも、網の材質が熱伝導度の悪いステンレスで、しかも線材の断面積が非常に小さいのです。熱伝導を良くするには、熱伝導度の良い材質で作り、断面積・クッカー底面との接触面積を稼いでやれば良いのではないかと気が付いたのです。
そこで作った「伝熱アクセラレータ」(勝手に名付けてみました)がコチラ。たったの「14g」です。
真ちゅう製自作ゴトクの上に置き、さらにその上にチタンシングルマグ600を載せた状態がコチラ。
何のことはない、「穴開きアルミ板」です。 最初は”穴”のない、単なるアルミ板だったのですが、伝熱効果に問題があって、最終的に”穴開き”になりました。
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