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本 : My Favorite!

  • 磯田道史: 武士の家計簿

2021年9月 2日 (木)

【真空管 Audio Collection Ⅳ: 携帯プレーヤー編】 #1 SONY カセットウォークマン

"真空管ラジオ" から始まった私の Audio Collection は 次に
"真空管ステレオアンプ" へと進んだのですが、それで聞く音源
としてはイマドキの デジタル音源 ではなく やはり アナログ
音源 だろうということで、"レコードプレーヤー" を手に入れ、
更に録音手段として "カセットデッキ" へと進んでゆきました。

肝心のレコード盤ですが、1980年代初頭までレコードプレー
ヤーとカセットデッキが付いた安物のミニコンポのようなものを
使っていて、何枚か持っていました。しかし アナログレコード
がCD-ROMに置き換わって以降 散逸してしまい 手元に残って
いなかったので、ネットオークションやリサイクルショップを
巡って再び懐かしいレコードを買い揃えてゆきました。

Sgsatori3 等々

これらの音源を録音したカセットは そのままテープデッキで
再生するだけでなく、携帯型のカセットプレーヤーがあれば、
iPodやスマホの代わりに外に持ち出して聞くことができます。

「そうだ、SONYのカセットウォークマンだ!」

で、集めたウォークマンがコチラ (クリックで拡大できます) 。

Img_3190tm
 【上段】左から、WM-GX655、WM-EX2、WM-FX2
 【下段】左から、WM-EX3、WM-EX5、WM-FX5

入手困難なウォークマンDD以外で音質の良い機種という評価の
高い "WM-EXの 一桁シリーズ" を中心に ネットオークションで
集め始めたら、最終的に上の写真にある6台になりました。

初代ウォークマン TPS-L2 が発売されたのは1979年ですが、
この6台はカセットウォークマンとしては終わりに近い機種で、
GX655は後回しにして 隣のEX2が6台中最も古くて1995年、
そこから順に FX2も1995年、EX3とEX5が1996年、FX5が
1997年、そして最も新しいGX655も1997年 です。全て製造
後20年以上が経過しています。

DDモデル以外のカセットウォークマンは全てベルトドライブ方
式で、輪ゴムのような形状のウレタンゴム製のベルトでテープを
駆動しています (下の写真はEX5の内部)。これくらいの年数だ
と、ウレタンゴムは加水分解による経年劣化で確実に「溶ける/
切れる/弾性を失う」状態にあり、テープ再生ができません。
実際、EX3のみ "ベルト交換 & 整備済み" (電池とカセットテー
プを入れて 即使える) で入手した以外、後の5台は全て "テープ
再生不可のジャンク品" でした。そこで自分で内部を開け、① 劣
化したゴムベルトの除去、② キャプスタン (プーリー)・回転軸
等の清掃、③ 新しいゴムベルト (勿論 高品質のモノ) に掛け替
え、④ テープ速度の調整、⑤ 再生ヘッドの消磁 を行って修理し
ました。

Img_1876s2

現状、6台ともほぼ完動品です (更に 写真で分かる通り、経年
の割にキズも少なく、かなりの美品です) 。

 

【各モデルの詳細】
WM-EX2:1995年発売。ウォークマン発売15周年記念モデ
  ルWM-EX1の改良版。

WM-FX2:1995年発売。EX2のAM/FMラジオ付きモデル。

WM-EX3:1996年発売。WM-EX2の後継機。次のEX5と
  中身はほぼ同等だが、カセット蓋側はフツーの地味なデザ
  イン。番号は若いが、発売はEX5の後。

WM-EX5:1996年発売。カセット蓋側がハーフミラーになっ
  ている奇抜なデザインで "美・ウォークマン" を名乗る。

WM-FX5:1997年発売。EX5のAM/FMラジオ付きモデル。
  EX5同様 "美・ウォークマン" を名乗るが、EX5とは若干
  違い、カセット蓋側は黒色アクリル板。

WM-GX655:1997年発売。AM/FMラジオ付きで録再可能な
  レコーディングウォークマン。ステレオワンポイントマイ
  クが付属。

< 共通の特徴 >
EX2/FX2/EX3/EX5/FX5:カセット蓋の開き方&挿入方向が
  "縦"。外付け乾電池ケースは共通。

EX2/EX3/EX5/FX5:カセット蓋側・下側ともカバーの覗き窓
  以外は金属製 (特殊アルミ合金) 。

EX3/EX5/FX5/GX655:ヘッドフォンは耳の中まで入り込む
  デザインの "重低音ヌード" を採用。

 

2021年3月28日 (日)

世界一小さなキャンピングカーを自作! - <その21> 世界から寄せられたコメント

もう結構前になりますが、"世界一小さなキャンピングカーを
自作!" の動画
 をYouTubeにUpしています。元々この企画は
YouTubeで"自転車で引くキャンピングカー"の動画を見かけた
ことがキッカケだったのですが、その時日本人の投稿動画は
1件も無く、見つけたものは全て日本人以外の投稿だったので、
私が投稿する際にも、タイトル・紹介・動画中のキャプション
を全て英語で書いて投稿しました。

数は甚だ少ないのですが、時折コメントが付いており、今年に
入ってからも ノルウェーとドイツ(?)から2件のコメントを
頂きました。

Youtube12b

Fahrradwohnwagenmannさん(長い!)は、同様に"自転車で
引くキャンピングカー"を自作されている方のようです。

彼の動画。流石のドイツ人!といったところでしょうか、思わず
唸りたくなるほど設計&作りが精密です。アルミ角パイプで工業
製品のようにキレイに作られたラダーフレームに全体が乗っかっ
ています。

Fahrradwohnwagenmann

少し古くなりますが、これより前にもこのようなコメントを頂い
ています。

Youtube_2017

Dylanさんの動画。全長が結構な長さです。

Dylan

件数は少ないですが、世界中からコメントを頂けるのは感激!
です。私が知らないだけだとは思いますが、日本でも同じよう
なことにチャレンジされている方がいらっしゃれば、是非情報
交換させて頂きたいです。

 

2021年3月 4日 (木)

【真空管 Audio CollectionⅡ: チューナー/アンプ編】 #3 ナショナル SF-965

SF-965は 左右セパレート式のスピーカーボックスとコンパク
トな本体から成る、卓上型ステレオプレーヤ&FM/AMラジオ
です。レコードプレーヤーとアンプ部はステレオ仕様ですが、
FMラジオは標準ではモノラル仕様で、ステレオ化するには
オプションの外付けMPXアダプターが必要になります。

このタイプの卓上型ステレオでは本体の上ブタを開けてレコ
ードをターンテーブルに載せる機種が多いのですが、本機で
はプレーヤー部の前パネル (下の写真の正面上半分の黒い
部分) を上奥にスライドさせて開くことで レコードを載せる
ことができます (30cmLPの場合はレコードが本体後ろに少
しはみ出します)  。

Sf_0
Sf_95
Sf_92

プレーヤー部は シンクロナスモーター(50Hz地域と60Hz地域
は別モデル!)+アイドラー駆動(33/45rpm)+クリスタル
ピックアップ です。昔のプレーヤーには良くある故障モード
なのですが、回転数選択ツマミを33rpmあるいは45rpmの
位置のまま長期間放置すると、ゴム製のアイドラーが細い
キャプスタン軸に押し付けられたままになり、当たっている
部分に凹んだクセが付いて戻らなくなってしまう という現象
が、正に入手した時点の本機でも発生していました。レコー
ド回転時に周期的に「カタン・カタン・・・」という異音が
発生するのです。そこで、アイドラーを研磨して円周を整え、
修理しました。

スピーカーボックス ↓ 。比較的大きな16cm径のスピーカー
が使われているのですが、板材が薄くて剛性が低いためか、
音質はあまり良くありません。正面開口部を覆っているのは
布ではなく、穴径の小さな 薄いパンチングメタルです。

Sp_00

一般的なステレオアンプでは左右Chの音量調節は、"同時/
個別回転とも可能な内外2軸の2連ボリューム" または "同時
に回転する2連ボリューム+バランス調整" です。ところが
本機は特殊で "左右Ch独立の2個のボリューム" なのですが、
その2個が同時に回転 (左Chを回せば右Chも連動、右Chを
回せば左Chも連動) するよう、各々の軸にプーリーが付いて
いてその間を糸掛けで繋いであるのです (使いにくいので外
しましたが) 。ボリュームはガリがあったので、新品に交換
しました。また、劣化していたコンデンサと音質に関係しそ
うなコンデンサも新品に交換しました。

真空管の構成は、FM/AMチューナー部が 12DT8+12BA6 x2
で、アンプ部が 12AX7+30M-P27 x2 の合計6球です。AM
局発はトランジスター(2SA102BA)、FMレシオ検波はゲルマ
ニウムダイオード、B電源整流はシリコンダイオードです。
AMはバーアンテナ内蔵なので電波の強いエリアでは外部アン
テナ無しで受信可能です。FMはIF増幅2段で感度はまあまあ
ですが、AFC回路は付いておらず、30M-P27 の発熱が激しい
せいか、周波数ドリフトが大きいです。

Img_1289s

元々セット品のスピーカーの低域不足を補うためだったと思わ
れるのですが、下の回路図のように抵抗とコンデンサが直列に
入った特殊な負帰還回路が使われていました。このせいで本機
に一般のスピーカーを繋ぐと、低音/高音バランスが "異常" だ
ったのですが、抵抗とコンデンサを並列にした常識的な負帰還
回路に変更したところ、"まとも" な状態に改善しました。

Sf_965

※ この卓上ステレオは ヤフオクに出品して 次のオーナー様
  に落札頂いたので、現在は手元にありません。

2021年3月 2日 (火)

【真空管 Audio CollectionⅡ: チューナー/アンプ編】 #2 トリオ TRIO FM-110

トランス式・オール真空管 (B電源整流もレシオ検波も) の
貴重なごく初期のFMチューナーで、#1 の RE-510 より
更に古く、1958年 (昭和33) に定価8,200円で発売された
製品のようです。日本では 1957年 (昭和32) にNHKの試験
放送が始まり、その翌年にあたる 1958年は東海大学による
FM試験放送が始まった年です。

構成は 6AQ8 x2+6BA6 x2+6AL5+6X4 の6球で、周波
数ドリフトを抑制するAFC回路まで付いています。

Img_5820c
Img_5819c

上の写真は私が整備した最終状態ですが、ヤフオクで入手し
たときは下の写真の状態。タバコのヤニでしょうか? 茶色
のヒドい汚れでした。

Iimg1200x9001555105121kvmphd220576

中もホコリだらけ。

Img_5691s

汚れだけならまだ良いのですが、修理に取り掛かってから
判明したのは "IFT (中間周波数トランス)" の破損。渾身の
力で回したのでしょうか、上下の調整ネジが壊れて固着し、
回せません (2本も!) 。しかも調整がズレた状態です。
想像するに、端まで回した状態でも調整しきれなかったの
で、更に力を込めて回してしまったのでしょう。元々の設計
通りなら調整範囲に収まるはずなのですが、そうでは無かっ
たようです。でもそれならそれで、IFT内の同調コンデンサ
容量の増減で対処すれば良かったのに ...
おかげでFM用の中古IFT一式を入手して交換する羽目になり
ました。コンデンサ容量は、やはり調整が必要でした。

修理と清掃・磨きが完了した状態 ↓

Fm110_s

裏側 ↓

Fm110_b2

元々のTRIOの設計ではこの製品にはヒューズが付けられて
いなかったので、安全のため追加しておきました。
さらに、外部にMPXデコーダーを繋げばステレオ音声復調が
できるように、モノラル音声出力の前段で分岐させてMPX
出力も出しておきました。終段のIFT (検波の所) は、実際に
MPXデコーダー (後で登場する AX-5 ) を接続して、ステレオ
音声の分離具合と音質を確認しながら調整しました。

手間を掛けて調整した結果、元々の回路構成に見合う感度で
そこそこ良好に受信でき、ハムも小さく音質も良好に仕上がり
ました。

※ 回路図・実態配線図・調整要領等を記載した詳しい資料が
  http://radio.eucaly.net/siryou/kiji/FM-110C.html
  にあります。

※ このチューナーは ヤフオクに出品して 次のオーナー様に
  落札頂いたので、現在は手元にありません。

【真空管 Audio CollectionⅡ: チューナー/アンプ編】 #1 ナショナル RE-510

まだ真空管ラジオが主流の時代、日本でFM放送が始まった
ときにAM専用のラジオでFM放送を聴く (こんな感じ:一番
下の写真) ために作られた、FM専用の外付けモノラルチュ
ーナーです。オークションではなかなかお目にかからない
"珍品"で、最後は結構値が競り上がったのですが、がんば
って入手しました。1964年 (昭和39) 製のようです。
部品の実装に工夫が凝らされ、超コンパクトでスタイリッ
シュな筐体に仕上がっています。

Re510_front1
Img_1321s

真空管は 17EW8+12BA6×2 の3本で、ソケットは金属シャ
ーシではなく、斜めに配置されたプリント基板に付いています。
トランスレス用の球を使っていますが、ヒーター・B電源・パイ
ロットランプは下の写真左端の専用トランスから取っていて
(B電源の巻き線は100V) 、金属ケースからは絶縁されている
ので安心です。B電源に使われていたセレン整流器はシリコン
ダイオードに交換しました。なお、FM検波はゲルマニウム
ダイオードを使ったレシオ検波になっています。

Re510_inside1

周波数目盛りは 76~90MC ですが、90MC 側はまだ長波長側
に余裕があり、下を 76MHz ギリギリにすると、上は文化放送
のFM補完放送 91.6MHz まで受信が可能です。操作ツマミは
左に電源SWと出力音量ボリューム、右に選局が付いています。
背面には、アンテナ端子、モノラル音声出力、ステレオ音声復
調用MPX信号出力、Phono入力端子、AC100Vサービスコンセ
ントと盛り沢山な入出力が揃っています。出力音量ボリューム
を左に回し切るとPhono入力信号に切り替わります。

Re510_frontb

ミニマムな筐体にたった3球のシンプルな構成ながら、必要十分
な機能と実用上問題のない感度を備えており、AM専用の真空管
ラジオにとって良いパートナーになっています。

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